• エクセルの作業を
    自動化しよう、は10点
  • エクセルを
    いらなくしよう、が50点
  • そもそもその作業を
    無くす、が80点

社内で使っている採点表です。

うちの会社は、何点ですか。

できるようになった瞬間が、いちばん10点で止まりやすい。

買ったことは数字に出る。
変えたことは、別の数字に出る

2026年5月、サンフランシスコ連邦準備銀行(米国の中央銀行にあたる連邦準備制度の、地区の銀行の一つ)が「我々は高生産性成長の時代に入ったのか」というレポートを出しました。同じ米国経済を、二つの物差しで測っています。

  • 働いた1時間あたりの産出で測ると=高生産性の時代に入った確率57%
  • 設備や人員の増加で説明できない、本物の改善だけを取り出すと=21%

同じ経済です。同じ時点です。連銀はこう書いています——ここまでの改善は、働き手に新しい道具を渡したことを映しているのであって、経済の根本的な前進ではない。

道具は渡った。仕組みは、まだ変わっていない。100年前の電気も、同じでした。最初の発電所が動き出してから、工場を建て直して生産性が動くまで、40年かかっています。

10点の作業を100%の精度でやっても、10点です。

この表は、自分に当てるために持っています

エクセルの作業を自動化してくれと言えば、AIは自動化してくれます。「その作業は要るのか」とは訊かれません。どんなに賢いAIでも、10点の問いを渡せば、10点の答えが返ります。

性能は買えます。何点の問いを渡すかは、買えません。

本紙がやっているのは、連銀のレポートや省庁の審議会資料を開いて、こういう数字を数十人の会社の言葉に翻訳することです。

CoBANTO3-AI速報かわら版

各号は、3つのブロックでできています。

  • 事実 — 何が起きたか出典のURLを必ず付けます。
  • 構造 — それがどういう仕組みで起きているか同じ形は、たいてい歴史上で何度も起きています。
  • 明日どう考えるかで、数十人の会社では、明日なにをどう考えるか。

③まで書けなかった号は、出しません。判定はひとつです——読んだ翌日、これを人に話せるか。話せないものは捨てています。

③に書くのは、決裁が要らないことだけです。訊く、確かめる、数える。その日のうちに、一人でできることで止めています。

既刊から、3本

  • Vol.10「意味の分からないあの社内ルールは、かつて誰かの正しい判断だった」
  • Vol.25「エクセルの自動化は、10点——買ったことは統計に出て、変えたことはまだ出ていない」
  • Vol.30「『コードは1行も書いていません』——その3日後、150万件の鍵が公開されていました」

全文が無料です。既刊はすべて読めます。

分からないところは、その場で聞けます

本紙は、省庁の審議会の資料や、公開された論文まで開いて書いています。固有名詞も、数字も、丸めずに出します。

CoBANTO3-AIチャットは、本紙の全号を検索して引用します。「Vol.25の採点表を、うちの見積の作業に当てると何点か」と聞けます。

毎日集めているAIニュースの堆積も、同じように引けます。本紙は毎朝、3つの軸でクリッピングしています——⑴新しいモデルの発表 ⑵AIエージェントの企業導入と課金 ⑶AIと経済・雇用。記事にならなかったものも、全部そこにあります。

書いているのは、
分業の手前にいる人間です

海老沢敦といいます。株式会社東京ネット工務店の代表です。

やってきたのは、店舗の立ち上げ、新規事業、新しい部門の立ち上げでした。前例の無い場所には、まだ分業がありません。営業担当も開発担当もいない。誰も担当していないから、全部やる。そういう場所に、ずっといました。

だから、世の中の常識が、ときどき当てはまりません。

  • 「開発は高いから、パッケージに寄せろ」これは、作る人が会社の外にいることを前提にした常識です。
  • 「要件定義をしっかりやれ」これは、決める人と作る人が別であることを前提にした常識です。

分業を前提にした常識は、分業の手前では成立しません。

そして、中小企業では、分業が途中で止まっています。数十人の会社にも、部門はあります。管理職もいます。担当も決まっています。ただし、AIもITもDXも、どの部門の担当でもありません。

だから、誰かが兼任で拾います。総務の部長が、一人しかいない情シスが、あるいは社長が。担当が決まっていないから、興味のある人が拾う。

この一点で、私と読者は同じ場所に立っています。違うのは規模と、私が先に代償を見たことだけです。

その代償の話は Vol.10 に書きました。9年ぶりに古巣へ戻ったら、私が当時その場しのぎで作ったものが、社内の文化になっていた、という話です。

読むのは、無料です

全号、全文を無料で公開しています。

課金は一箇所だけです。CoBANTO3-AIチャット——記事の話を、あなたの会社に当てて聞ける場所です。同じCoBANTO3シリーズの、役割の違う二つです。読むほう(かわら版)は無料、当てるほう(チャット)がクレジット制です。

記事は地図です。地図は配ります。現地に当てる作業だけが、有料です。

1クレジット1円。1,000円から購入できます。読者登録をすると口座が同時に開いて、500クレジット(500円分)が入っています。