東京ネット工務店の海老沢です。お客様の会社のビジネス、システムやフローの仕組みを作って、一緒に動かし続ける仕事をしています。
最初に聞くのは、作りたいものではありません。困っていること、それも、まだ言葉になっていないほうです。
「これが欲しい」と持ち込まれる話の後ろには、たいてい別の話があります。表向きの目的と、本当の値打ちは、別のところにあることが多い。頼まれたものをそのまま作ると、後ろの話はそのまま残ります。
私がいちばん時間を使うのはここです。後ろにある話を見つけて、言葉にして、「本当に直したいのは、こっちですよね」と確かめる。
それが見えたら、まず私からの見立てをご説明します。どこで稼いでいて、どこで詰まっていて、その詰まりをほどくと何が動き出しそうか。そこから、一緒に組み立てていきます。仕組みは、その後で決まります。作るものが、最初の相談と別のものになることも珍しくありません。
渡したいのは答えではなく、仕組みの読み方です。「こうしなさい」と指示する人は要らない。仕組みを理解したうえで、一緒に戦略を考える相手のほうが要る。私自身がそう思ってきたので、その側に立っています。
この仕事でいちばん嬉しいのは、その見立てを「ああ、そういうことか」と言ってもらえた瞬間です。作ったものが動く瞬間より、そこです。
作ったあとも、一緒に動かし続けます。事業は変わりますから、仕組みもそれに合わせて直していく必要があります。なぜそう作ったかを知っているので、どこを直して、どこを捨てればいいかが分かります。
困っていることを、そのまま持ってきてください。何ができるかは、話してみて判断していただくほうが早いと思います。