2026-09-22/株式会社東京ネット工務店 海老沢敦
① 何が終わったか
福岡・大川市の運送取次モビリア、破産手続開始決定 負債1億4000万円
福岡県大川市の運送取次業「モビリア」は2026年8月19日、福岡地裁から破産手続開始決定を受けた。インテリア家具のインターネット通販向けに、集荷・配送の取次を手掛けていた。2025年5月13日に事業を停止していた。負債総額は約1億4000万円。
米クリスマス用品のGordon Companies、Chapter 11を申請
米ニューヨーク州バッファローのクリスマス用品輸入・卸売・小売業Gordon Companies Inc.(「Christmas Central」「Christmas.com」等のブランドを展開)は2026年9月14日、米連邦破産法第11章(Chapter 11、事業継続を前提とした再建型の倒産手続き)の適用を連邦破産裁判所(ニューヨーク州西部地区)に申請した。事件番号1-26-11242。1977年創業、約50年続いた家族経営。申請書の区分では、資産1,000万〜5,000万ドル、負債も同水準。
英建設業GLM Security Design、清算人選任でCVL入り
英国の会社番号12014212、セキュリティ設備の建設業を営むGLM Security Design Ltd(2019年5月設立)で、2026年9月16日付でDaniel Taylor氏(Fortis Insolvency Limited)が清算人に選任された。債権者自発的清算(CVL、Creditors' Voluntary Liquidation。裁判所を介さず債権者の同意で行う清算手続き)で、2026年9月21日付のロンドン・ガゼットに公告された。2025年5月31日時点で総資産マイナス3.3万ポンド、純資産マイナス6.2万ポンド、総負債2.9万ポンド。従業員数(期間平均)2名。
② 当時、それはどう見えていたか
モビリアについて、当時の材料は確認できませんでした。上場企業ではなく、破産手続開始決定前に事業者自身が公表した資料は確認できていません。
Gordon Companiesについて、当時の材料は確認できませんでした。非上場のため、申請前に自社が公表した資料は確認できていません。
GLM Security Designについて、2025年5月期の決算(Companies Houseへの提出分)で、清算人選任の1年以上前に総資産・純資産ともにマイナスだったことが確認できる。
③ 構造として残るもの
非上場・小規模の会社は、破産や清算に至るまでの経営状況の変化を外部に示す材料が乏しい。モビリアとGordon Companiesは非上場のため、決定・申請前の公表資料が確認できなかった。GLM Security Designは英国の制度上、決算をCompanies Houseへ年1回提出する義務があり、その直近決算(2025年5月期)だけが、清算人選任の前に外部から確認できる唯一の材料だった。
取引先や仕入れ先が同じ規模の会社である場合、直近の決算以外に経営状況を知る材料を持たない、という前提で取引を組み立てることになる。