2026-09-26/株式会社東京ネット工務店 海老沢敦
① 何が終わったか
茨城・神栖の土木建築2社、自己破産を申請 負債45億円
茨城県神栖市の土木建築工事業、大勝建設株式会社と株式会社大勝の2社は、2026年9月24日付で水戸地方裁判所に自己破産を申請した。同日付で事業を停止した。負債総額は2社合計で約45億円(大勝建設・約29億円、大勝・約16億円)。2026年6月期の売上高は約20億2300万円だった。
鳥取・岩美町の貨物運送業、破産手続き開始 負債約1億8000万円
鳥取県岩美町の貨物運送業「振興物産」は、2026年9月14日付で鳥取地方裁判所から破産手続き開始の決定を受けた。決定を受けていたことは2026年9月25日までに判明した。負債は約1億8000万円の見込み。
米Village Innフランチャイジー、Chapter 11を申請 同系列5店舗が連続して申請
米フロリダ州のVillage Inn(朝食チェーン)フランチャイジー、Village Inn Oldsmar LLCは2026年9月18日、米国破産裁判所フロリダ州中部地区(タンパ)にChapter 11(米国の再建型倒産手続き)を申請した。資産は5万〜10万ドル、負債は50万〜100万ドル。同じ経営者(Lloyd D. Lehan IV氏)が運営するVillage Inn系列店は、2026年6月以降フロリダ州内で5店舗が連続してChapter 11を申請している。姉妹店のBay Pines店(8月14日申請)の負債は800万ドル超、Land O Lakes店など3店舗(6月10日申請)は資産8万5,000ドル超、負債23万4,000ドル超だった。
J:COM、DNSサーバへの大量アクセスで約11時間のネット障害
J:COMは、2026年9月23日8時55分頃から18時頃までインターネット接続サービス等で障害が発生したと発表した。復旧作業は18時頃に完了し、20時に全サービスの正常提供を確認した。障害継続時間は約11時間。対象は北海道・九州を除くJ:COM NET提供エリアと、J:COMがインターネットサービスを提供する一部ケーブルテレビ事業者エリア。対象サービスはインターネット接続、テレビ双方向サービス、ネット動画配信、MOBILE、マイページ、MY J:COMアプリ等。
Cloudflare Containers、前ワークロードのディスク残存データが読み取り可能に
Cloudflareは2026年9月24日、Containersサービスで前のワークロードのディスク残存データが別テナントから読み取り可能になる脆弱性を公表した。2026年9月4日15時26分UTCに報告を受け、同日18時45分UTCに本番環境での事象を確認、9月7日6時13分UTCに本番環境の修正を完了、9月19日15時03分UTCにキャッシュのクリーンアップを完了した。対象はWorkers Paidアカウント保有者。複数大陸の6つの本番環境で検証済み。
英モーゲージ・アドバイス・ビューロー、通期利益見通しを下方修正 従来予想比540万ポンド減
英住宅ローン仲介大手Mortgage Advice Bureau (Holdings) plc(ロンドン証券取引所上場、コードMAB1)は2026年9月9日、2026年12月期の通期調整税引前利益見通しを、従来の市場予想(約4,340万ポンド)から約3,800万ポンドに引き下げると発表した。9月22日には上半期(1〜6月期)決算を開示し、この見通しを据え置いた。上半期実績は売上高1億6,100万ポンド(前年同期比8.6%増)、調整税引前利益1,480万ポンド(同2.1%増)、法定税引前利益620万ポンド(同35.7%減)だった。
② 当時、それはどう見えていたか
大勝建設・大勝について、帝国データバンクの報告によると、関係会社への貸付金が固定化して回収困難となったことに加え、年商を大きく上回る有利子負債の負担が続いていた。売上高は2026年6月期に約20億2300万円まで減少していた。
振興物産について、当時の材料は確認できませんでした。
Village Inn Oldsmarについて、申請書類では、2024年のハリケーンによるタンパベイ地域への経済的打撃が、外食売上の減少や人件費上昇と重なったことが理由として挙げられている。
J:COMについて、当時の材料は確認できませんでした。
Cloudflareについて、外部からの脆弱性報告を受けて調査に着手したとされる。報告以前に公表されていた材料は確認できませんでした。
Mortgage Advice Bureauについて、年初のガイダンスは2026年中の政策金利低下と住宅購入取引の回復を前提にしていた。9月9日の発表では、この前提が実現しなかったこと(英国の住宅購入取引件数は年初来7か月で3%減、7月の住宅購入向けモーゲージ承認は前年比15%減)と、傘下のリード獲得事業Fluentでデジタル経由の新規リード増加が想定より遅れ、2026年の利益貢献が約500万ポンド下振れする見込みであることを、下方修正の理由として挙げた。
③ 構造として残るもの
大勝建設・大勝の負債は関係会社への貸付金の固定化が理由の一つに挙げられ、本体単独の決算書だけでは見えにくい。Village Inn Oldsmarの負債は、同じ経営者が運営する系列店の一つで、単独店舗の財務指標だけでは系列全体の資金状況が見えない。Mortgage Advice Bureauは、調整税引前利益(前年同期比2.1%増)と法定税引前利益(同35.7%減)のどちらで語るかによって、業績の見え方が変わる決算だった。3件は、単一の主体・単一の指標だけを見ていると、経営の実態が別の単位では違う姿になっている形を示している。
数人の会社では、関係会社への貸付や複数店舗の数字を、代表者一人が全体として把握できる。数十人になり、関係会社や複数店舗・複数事業を抱えるようになると、個々の主体・個々の指標は健全に見えても、グループ全体・経営体全体で見たときの資金状況は別の姿になりうる。決算のたびに、どの単位で数字を見るかを意識して選ぶ必要がある。