2026-10-12/株式会社東京ネット工務店 海老沢敦
① 何が終わったか
英建設持株会社Helix Parent Holdings、管財人2人を選任
英国の建設持株会社Helix Parent Holdings Limited(会社番号10827352、2017年6月20日設立、登記上の所在地はNewbury)に、Andrew LivingstoneとJames Saunders(いずれもKR8 Advisory Limited所属)が管財人(administrators、英国の会社整理手続きで資産の管理と事業継続の可否判断を担う専門家)として選任された。選任は2026年9月18日付。手続きはイングランド・ウェールズ高等法院(事業・財産裁判所、破産・会社リスト、裁判所番号CR-2026-007044)による。同社の事業分類(SIC code)は64203、建設持株会社の活動。
米Coweta市、ランサムウェア攻撃で全システム停止 復旧まで13日
米オクラホマ州Coweta市は、2026年8月5日、市の全システムがランサムウェア攻撃を受けたと公表した。8月18日の更新で、大半のシステムが復旧し、日常業務が通常どおりに戻ったと公表した。発生から大半の復旧公表まで13日間。決済情報は市サーバーに保存されておらず、今回の攻撃でのアクセスは確認されていない。個人情報が関与した証拠は、8月18日時点で確認されていない。
独ベルリン州政府、ネットワーク侵害でデータ5.7テラバイト窃取の主張 身代金要求に応じず
ベルリン州政府(Senatskanzlei)は、2026年9月3日、州の行政ネットワーク「Landesnetz Berlin」でIKT(情報通信技術)インシデントが発生したと公表した。「Rhysida」と名乗るグループが犯行を認め、データを窃取したと主張している。州政府は身代金要求に応じていない。Rhysidaの主張によるデータ量は約5.7テラバイト。データのオークション最低入札額は30ビットコイン(約200万ユーロ)とされる。影響の可能性がある部署は、交通・気候保護・環境担当部局、都市開発・建設・住宅担当部局の2つ。
② 当時、それはどう見えていたか
Helix Parent Holdingsについて、当時の材料は確認できませんでした。管財人選任に至った経緯は、The GazetteおよびCompanies Houseの公告に記載がありません。
Coweta市について、当時の材料は確認できませんでした。システム停止に至った経緯や原因は、復旧公表の時点で明らかにされていません。
ベルリン州政府について、当時の材料は確認できませんでした。侵害の経路や原因は、公表時点で明らかにされていません。
③ 構造として残るもの
Coweta市は、攻撃発生(8月5日)から13日で大半のシステムを復旧させたと公表した。警察・消防の緊急通報(911)は市役所の基幹システムと別系統で運用されており、影響を受けなかった。ベルリン州政府は、Rhysidaを名乗る側の身代金要求に応じていない。窃取したと主張するデータの公開は、支払いの有無とは別に起こりうる(二重恐喝型ランサムウェア、データの窃取と暗号化を組み合わせ、復号と非公開の両方の対価を要求する手口)。
二つの事案は、システムの復旧と、データ公開の回避が、別の条件で決まることを示す。復旧の速さは、業務システムと緊急系統を分ける構成と、バックアップからの復元が決める。身代金の支払いは、データを公開しない保証にはならない。自社の基幹システムと、個人情報や入出金を扱う別システムが、どこまで分かれているかは、決裁を経ずに確認できる。