2026-10-13/株式会社東京ネット工務店 海老沢敦
① 何が終わったか
ジニアス・ソノリティ、「New 電波人間のRPG FREE!」を12月7日で終了
ジニアス・ソノリティ株式会社は2026年10月5日、スマートフォン・Nintendo Switch向けアプリ「New 電波人間のRPG FREE!」のサービスを2026年12月7日11:00で終了すると公式サイトで発表した。有償アイテムの販売は発表同日の10月5日11:00に停止した。同作のNintendo Switch 2版は2026年4月6日に配信を開始していた。
米Access Health Care、グループ28社でChapter 11を申請
米フロリダ州スプリングヒルの外来医療グループAccess Health Care Physicians, LLCと関連27社は、2026年10月11日、米連邦破産裁判所フロリダ州中部地区タンパ支部にChapter 11(米連邦破産法第11章、事業を継続しながら債務を再編する手続き)を申請した。ケース番号8:26-bk-09233-CED。資産規模・負債規模はいずれも1億ドル超〜5億ドル。申請法人は本体を含め28社。
OpenAI、ChatGPT Desktop版の不具合でCodex機能が9時間53分使えない状態に
OpenAIは2026年10月7日、ChatGPT Desktopアプリのバージョン26.1002.51308で、新規のWork thread(Codex利用時の作業単位)を作成できない障害が発生したとstatus.openai.comで公表した。02:00に調査を開始し、05:54に原因を特定して旧バージョンへのロールバックを開始、09:28にLinux・macOS向け修正版を公開、11:53にWindowsを含む全プラットフォームで解決とした。調査開始から解決まで9時間53分。
第一興商、委託先端末のマルウェア感染で顧客・従業員872万4,000件に漏えいのおそれ
第一興商は2026年10月8日、委託先の日本コロムビアグループ(NCG)の従業員端末1台がマルウェアに感染し、ビッグエコーやDKダイニングなどの顧客情報・従業員情報に漏えいのおそれがあると公表した。端末の感染は10月1日から2日にかけて判明し、10月2日にネットワークから隔離、第一興商はNCGから10月5日に報告を受けた。対象は重複分約51万5,000件を除いた約872万4,000件(顧客情報約863万1,000件、従業員情報約9万3,000件)。内訳はビッグエコー関連約555万8,000件、DKダイニング関連約346万2,000件、カラオケCLUB DAM関連約7万4,000件など。対象情報は氏名(登録名)・性別・生年月日・メールアドレス・電話番号で、パスワードは含まれない。
skyticket運営のアドベンチャー、3件の不正アクセスで顧客情報最大1,464万件に漏えいのおそれ
skyticketを運営する株式会社アドベンチャーは2026年10月9日、同社サーバー・業務管理システム・バス予約ページの3つの経路で不正アクセス・情報閲覧が発生したと公表した。サーバーへの不正アクセスは10月2日から4日に発生し10月5日に発覚、業務管理システムへの不正アクセスは9月20日に発生し9月28日に発覚、バス予約完了ページの閲覧は8月3日から10月1日の間に発生し10月1日に発覚・修正した。サーバー分は約1,464万件(うちハッシュ化されたログインパスワードを含むもの約413万件)。業務管理システム分は17,780件(重複含む、一部は調査中)。バス予約分は予約約12,000件(同行者を含むと人数はさらに多い)。クレジットカード番号とパスポート画像は、いずれの経路でも流出していないとしている。
State of AI Report、前年版の予測10件を採点し的中2件・外れ3件
英Air Street Capitalが発行する「State of AI Report 2026」が2026年10月8日、前年版「State of AI Report 2025」で示した10件のAI関連予測を振り返り、的中(Hit)2件、部分的中(Partial)5件、外れ(Miss)3件と採点して公表した。
② 当時、それはどう見えていたか
ジニアス・ソノリティについて、公式発表は終了理由を「今後お客様にご満足いただけるサービスの提供が困難であるとの結論に至ったため」とのみ説明していた。新プラットフォーム版(Switch 2版)の配信開始から終了発表まで8カ月だった。
Access Health Careについて、当時の材料は確認できませんでした。裁判所の申請記録には申請に至った理由の記載がありません。
OpenAIについて、当時の材料は確認できませんでした。該当バージョンのリリース内容や事前の変更告知の有無は、ステータスページ上では確認できません。
第一興商について、当時の材料は確認できませんでした。委託先の端末管理体制がどのようなものだったかは、公表時点で示されていません。
skyticketについて、当時の材料は確認できませんでした。3つの経路それぞれの侵入手口は、公表時点で示されていません。
State of AI Reportについて、前年版が示した予測の条件は本文から一部判明します。「中国の研究所が主要な評価ランキングで首位に立つ」という予測は、KimiのモデルがArenaのWebDevボードで1位になったことを根拠に的中とされましたが、あらゆる評価で持続的な優位を示したわけではないと注記されています。「AIエージェントによる商取引が拡大する」という予測は、取引規模が大手小売のオンライン売上の5%超、AIエージェント広告50億ドル規模のいずれにも届かなかったことを根拠に外れとされました。「AIによる科学的発見」は、進展の報告はあるものの自律性の程度について合意がないことを根拠に部分的中、「データセンター反対運動の広がり」は、運動の高まりは見られたが11月の選挙への影響が発行時点で未確定であることを根拠に部分的中とされています。他の予測の文言は本文から確認できません。
③ 構造として残るもの
第一興商とskyticketは、いずれも漏えいが疑われる情報の項目と、含まれない情報の項目を公表時点で具体的に示した。第一興商は氏名(登録名)・性別・生年月日・メールアドレス・電話番号が対象で、パスワードは含まれないとした。skyticketはハッシュ化されたログインパスワードを含む経路があるとしつつ、クレジットカード番号とパスポート画像はいずれの経路でも流出していないとした。
侵入の手口や、委託先の端末がどのように感染したかは、両社とも公表時点で明らかにしていない。
skyticketは、発生時期の異なる3つの経路——8月3日から10月1日のバス予約ページ、9月20日の業務管理システム、10月2日から4日のサーバー——を、10月9日に一つの発表としてまとめて公表した。発覚の時点はそれぞれ10月1日、9月28日、10月5日であり、最も早く発覚した経路でも発覚から公表まで8日かかっている。第一興商は、委託先での感染判明(10月1日から2日)から、委託先からの報告受領(10月5日)、自社の公表(10月8日)まで、委託先を経由する分の時間がかかっている。
自社が保有するログや顧客データベースを確認すれば、漏えいした情報と含まれない情報の区別は特定できる。侵入経路や手口の特定、複数の時期に見つかった侵害を一つの発表にまとめるかどうかの判断には、時間がかかる。自社の顧客情報が、委託先の端末や、複数のシステムを経由して管理されている場合、どの経路で何が起きたら誰からいつ報告を受ける体制になっているかは、決裁を経ずに確認できる。