2026-10-27/株式会社東京ネット工務店 海老沢敦
① 何が終わったか
デジタリフト、2026年9月期予想を下方修正、純利益は前回比49.8%減の55百万円に
株式会社デジタリフト(証券コード9244、東京証券取引所グロース市場)は2026年10月23日、2026年9月期(2025年10月1日〜2026年9月30日)の通期業績予想を下方修正すると発表した。修正後の予想は、売上高3,191百万円(前回予想比26.2%減)、営業利益121百万円(同42.0%減)、経常利益112百万円(同42.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益55百万円(同49.8%減)、1株当たり当期純利益38円90銭。前回予想(2025年11月14日公表)は、売上高4,321百万円、営業利益210百万円、経常利益196百万円、純利益111百万円、1株当たり当期純利益77円86銭。前年同期(2025年9月期)の実績は、売上高3,490百万円、営業利益187百万円、経常利益185百万円、純利益108百万円だった。
同社の開示によれば、第4四半期会計期間に季節性のある大口取引の受注が想定を下回ったことに加え、既存顧客における取引規模の縮小、追加受注の減少、新規案件の獲得未達が重なった。販売費及び一般管理費は、AI活用を含む業務効率化により前回予想比217百万円減の979百万円(同18.2%減)となり、利益への影響を一定程度吸収したとしている。
② 当時、それはどう見えていたか
今回修正された前回予想は2025年11月14日に公表されていた。同社は2025年12月10日、「事業計画及び成長可能性に関する事項」として中期経営計画「DL100-2030」を公表していた。これらが、今回の下方修正に先立って公開されていた業績の基準線である。
受注が想定を下回った大口取引の内容や、新規案件の獲得状況について、下方修正の発表より前に公表されていた資料は確認できませんでした。
③ 構造として残るもの
季節性のある大口取引の受注を前提に通期予想を組む場合、その受注が想定どおりに成立するかどうかで、予想全体の達成率が決まる。費用の削減で利益への影響を一定程度吸収できても、売上高・営業利益・経常利益・純利益のいずれも前回予想から2〜5割の下方修正になった。特定の四半期や特定の大口取引に売上・利益の達成が依存する予想の組み方は、受託型・代理店型の事業を中心に、他の企業の通期予想でも同じ形で起こりうる。