2026-09-22/株式会社東京ネット工務店 海老沢敦
① 発表されたもの
総務省が自治体業務の「自治体AX」を推進、2027年度予算の概算要求に調査研究費7億2千万円
誰の発表か=共同通信配信の報道(信濃毎日新聞ほか各紙が2026年9月21日付で掲載)。総務省自身の公表資料は本紙未確認。
総務省が、自治体の業務全体で人工知能(AI)を活用する「自治体AX(AIトランスフォーメーション)」を推進する。今年7月に有識者による研究会を設立し、業務最適化に向けた調査研究を進めているという。2027年度予算の概算要求に、この調査研究費を盛り込んだ。
対象は全国の都道府県・市区町村で、個別の自治体は定まっていない。数字は、自治体業務最適化の調査研究費が7億2千万円、地域中核企業のAI活用支援が102億円(いずれも2027年度予算の概算要求)。研究会は2026年7月設立、中間取りまとめは2027年3月末までの予定という。
音威子府村(北海道・人口最少の村)、50歳以上向けの学びの場「主人高」開校
誰の発表か=北海道新聞の報道(2026年9月21日配信)。村や学校自体の公表資料は本紙未確認。
北海道で人口最少の音威子府村で、地域課題の解決策を実践的に学ぶ3年制の学びの場「主人高」が開校した。受講生は村の地域おこし協力隊員(都市部から移住し地域活動に従事する人材を、国の制度に基づき自治体が委嘱する仕組み)などとして働きながら、起業などに向けたスキルを身につけるという。
規模は、人口・職員数とも記事に記載なし。数字は、第1期生が道内外の11人、平均年齢56.9歳、最高年齢65歳。対象は50歳以上。
さぬき市(香川・人口約4万3000人)、ふるさとワーキングホリデーで県外大学生7人を受け入れ
誰の発表か=KSB瀬戸内海放送の報道(2026年9月8日放送)。さぬき市自身の公表資料は本紙未確認。
さぬき市は、国が2017年に始めた「ふるさとワーキングホリデー」(都市部の住民が地方に一定期間滞在し、働きながら暮らしを体験する制度)を、2025年に香川県で初めて導入した。
規模は、さぬき市の人口が約4万3000人(ピーク時から1万5000人減少、と記事内で言及)。数字は、今回の受け入れが県外の大学生7人、滞在期間は約2週間。制度導入は2025年から。
福知山市(京都府)の直営アンテナショップ「福知山ちゃった」が1周年、累計来客2万7605人
誰の発表か=両丹日日新聞の報道(2026年9月20日付)。記事内に市のコメントを引用。
京都府福知山市の直営アンテナショップ「福知山ちゃった」が、2026年9月16日に開業1周年を迎えた。市は「これまでも地道にお客様の反応を見て改善してきた」とコメントしている(報道内の引用)。
規模は、福知山市の人口は本紙未確認。数字は、開業(2025年9月16日)から2026年9月15日までの累計利用客数が2万7605人。8月には開業以来初めて月間3千人を超え、9月も3千人を超える見込みという。開業当初は赤字だったが、今年度は黒字となる見込みとしている。
飯南町(島根・人口約4000人)、AKOMEYA TOKYO店内に期間限定アンテナショップを開設
誰の発表か=株式会社AKOMEYA TOKYOのプレスリリース(2026年9月10日)。飯南町自身の発表は本紙未確認。
株式会社AKOMEYA TOKYOが、島根県飯南町の産品を扱う期間限定アンテナショップを、自社店舗「AKOMEYA TOKYO in la kagū」(東京・神楽坂)2階「場の壱」に開設すると発表した。同社は、店舗スペースを活用したこの形式を自社ブランド史上初としている(AKOMEYA TOKYO側の言い分)。
規模は、飯南町(島根県、広島県境)の人口が約4000人。数字は、開催期間が2026年10月1日から2027年1月6日。飯南町産のコシヒカリ(2合・特別栽培米)880円、しめ飾り1760円などを販売するほか、入店者数・滞留時間などの行動データを計測・分析するという。
山形県、銀座の「おいしい山形プラザ」を日本橋へ移転する方針
誰の発表か=山形県の発表を、山形新聞が2026年9月12日付で報道。
山形県が2026年9月11日、東京・銀座にあるアンテナショップ「おいしい山形プラザ」を、東京・日本橋へ移転する方針を明らかにした。
規模は、山形県(都道府県)の人口は本紙未確認。数字は、開業予定が「来年度内」。移転の具体的な時期・予算額・移転後の運営内容は、本紙が確認できた記事の範囲では分かりません(元記事は有料会員限定で、他媒体が報じる詳細は原典で照合できなかったため採らない)。
② 会社にどう当たるか
以下は見立てであり、断定ではありません。
- 総務省の「自治体AX」と、あわせて示された地域中核企業のAI活用支援102億円(いずれも2027年度予算の概算要求)は、自治体のAI導入が進むほど、システムやツールを納める地元の事業者が取引先として必要になる余地を示している可能性がある。ただし、地域中核企業支援の対象事業者の選定方法や公募時期は、この発表からは分かりません。
- さぬき市のふるさとワーキングホリデーは、県外の大学生を数週間単位で受け入れる制度で、受け入れ先の一つは地元の事業者になり得る。正社員として採るのではなく、短期の就業体験から関係をつくる、採用の手前の入口として参考になるかもしれない。ただし、受け入れ企業側の条件や費用負担は、この発表からは分かりません。
- 音威子府村の「主人高」は、地域おこし協力隊員としての就労を伴う学びの場で、対象は50歳以上に限られる。専任の担当を置けない小さな村が、人材を呼び込むだけでなく定着させる仕組みまで用意した例と読める。ただし、入学条件や費用負担、村外からの応募の可否は、この発表からは分かりません。
- 飯南町は自前の店舗を構えず、東京の企業の店舗を間借りする形で期間限定のアンテナショップを開いた。福知山市の直営アンテナショップは開業から1年超をかけて黒字化の見込みに至ったといい、山形県は銀座の拠点を日本橋へ移す方針を示した。都市部に発信拠点を構える場合、初期費用の抑え方も、黒字化までの時間の見込み方も、自治体によって差がある。ただし、山形県の移転の予算額や具体的な時期は、この発表からは分かりません。