2026-10-03/株式会社東京ネット工務店 海老沢敦
① 発表されたもの
札幌市(人口約196万人)、生成AIの架空「広報官」が出演する市公式動画を配信
札幌市(総務局広報部広報課)は、生成AIで制作した架空の「広報官」キャラクターが出演する市公式ウェブ情報番組「サクッと!さっぽろ」を配信していると発表した。札幌市自身の発表。市政の情報をスキマ時間に視聴できるショート動画として、生成AIを制作・配信に活用しているとしている。
規模:札幌市=人口約196万人(政令指定都市)。
数字:1本あたり約30秒のショート動画。配信開始は2026年6月。架空の「広報官」は2名(円山モエ、平岡雪人という設定)。配信頻度・対象媒体の詳細は発表に記載がない。
出典:https://www.city.sapporo.jp/koho/ai-news-sakutto.html
東京都、対話型AIで個別避難計画づくりを支援する実証事業を13件中3件採択
東京都(「シン・トセイ」事業)は2026年9月8日、2026年度「東京データプラットフォームデータ駆動型サービス創出事業」の採択結果を発表した。東京都自身の発表。応募13件のうち3件を採択し、うち一般社団法人データクレイドルの事業は「対話型AIを活用し、支援に必要な情報をマイデータとして整理」し、個別避難計画の作成や支援者への情報連携に活用する仕組みを検討するとしている。
規模:東京都=人口約1,400万人(都道府県)。採択事業者は一般社団法人データクレイドルのほか、アールイー株式会社、株式会社パスコの計3件。
数字:応募13件中3件採択。実施期間は2026年9月開始、2027年3月頃に成果報告予定。
出典:https://shintosei.metro.tokyo.lg.jp/post_upcp8_260908/
高知県地産外商公社、銀座アンテナショップのレストランを外部委託でリニューアル、10月31日オープン・76席
一般財団法人高知県地産外商公社(高知県の外郭団体)は2026年10月2日、東京・銀座のアンテナショップ「まるごと高知」(オーブプレア2階)のレストラン区画を「高知のごちそう処 おきゃく」としてリニューアルし、2026年10月31日にオープンすると発表した。高知県地産外商公社自身の発表。運営は水産卸の与力水産株式会社に委託する。
規模:発表に高知県の人口・職員数の記載はなく、分からない。
数字:座席数18卓76席。個室は8~10名用・20名用。宴会対応は最大70名。営業時間11時~23時(ラストオーダー22時)。
出典:https://atpress.ne.jp/news/636794
② 会社にどう当たるか
以下は見立てであり、断定ではない。
専任の広報担当を置けない会社でも、生成AIを使えば情報発信用の動画を自社で内製できる可能性がある。札幌市の発表は、制作体制(内製かどうか、外部委託の有無、費用)までは明らかにしていないため、この見立ての範囲は限られる。
対話型AIで防災・福祉関連のデータを整理する仕組みが広がれば、同種のデータ整理業務を自治体から受託している会社にとって、提出や連携を求められるデータの形式・手続きが変わっていく可能性がある。東京都の事業は2027年3月頃までの実証であり、本格導入されるかどうかは発表からは分かりません。
自治体系の施設運営を、産品に詳しい民間の専門事業者(水産卸)に委託する形は、地域の産品を扱う会社が自治体系施設の運営を受託する際の契約の一例として参考になる可能性がある。委託の契約金額や契約期間は発表に記載がなく、分かりません。
高知のアンテナショップのレストランは、個室(8~10名用・20名用)や宴会対応(最大70名)を備えている。個人客向けの観光消費だけでなく法人の懇親会・接待需要も意識している可能性はあるが、発表には客層の想定比率や狙いの説明がなく、この発表からは分かりません。