CoBANTO3-AI

秋編 第13章:その電話が、次を連れてきた

2026年08月03日

秋編 第13章:その電話が、次を連れてき

 旅館の予約システムがリリースから二週間。

すっかり女将さんの店に馴染んだ頃だった。

 その女将さんから電話があった。

「桜井さん、ちょっと相談があるんですけど」

「はい、何でしょうか?」

「実はお客さんから『ギフト券を買えるよう

にしてほしい』って要望が多くて……」

「ギフト券ですか」

「うん。宿泊ギフト券。誕生日プレゼントと

か、お祝いとかで」

 女将さんは続けた。

「できれば一ヶ月くらいで欲しいんだけど…

…」

「一ヶ月……」

 僕は頭の中で計算した。ギフト券システム、

決済連携、管理画面、メール通知。機能とし

ては結構複雑だ。

「女将さん、少しお時間もらえますか?すぐ

に概算を出して折り返します」

「はい、お願いします」

 電話を切った後、僕は見積もりを計算した。

ギフト券発行・消し込み機能は幸いBANT

O3に組み込まれている。でも、決済連携の

カスタマイズ、管理画面の調整、メール通知

のテンプレート作成……ゼロから作れば三百

万円くらいかかる規模だ。

 BANTO3があっても、一ヶ月納期だと、

他の案件を止めないといけない。これは海老

沢さんに相談しないと。

---

 僕は海老沢さんのデスクに行った。

「海老沢さん、相談があります」

「ん?どうした?」

 僕は女将さんからの依頼と自分の概算を説

明した。

「ギフト券機能。BANTO3にギフト券発

行の機能はあるんですが、カスタマイズが必

要です。ゼロからなら三百万円規模。納期一ヶ

月だと他の案件に影響が出ます」

 海老沢さんは少し考えた。

「桜井くん、この機能、他の旅館でも使えそ

うか?」

「はい、絶対に使えます。むしろ汎用的な機

能なので一度作れば BANTO3のパッケー

ジに追加できます」

「なるほど……」

 海老沢さんはホワイトボードに簡単な図を

描いた。BANTO3を土台に置いて、その

上にこの案件だけの部分を薄く乗せる。どこ

を共通の基盤に任せ、どこを個別に作り込む

か——システムの役割分担を示した概念図の

ようなものだった。

「じゃあ、こうしよう。納期を一ヶ月半にし

てもらえるか女将さんに確認して」

「一ヶ月半ですか?」

「そう。一ヶ月半あれば他の案件と並行でき

る。開発コストを抑えられる」

 海老沢さんは続けた。

ここから先は、登録した方に。

「ライトノベル「ようこそ、東京ネット工務店へ」第一部」に登録すると、この号の続きと、これまでの号すべてを読めます。

  • 無料
  • 全23号
  • 最新 2026/08/03

ご登録で、CoBANTO3-AIの無料クレジットを500ぶんお渡しします。おひとりさま一度だけです。

読むのが面倒なら、登録後にこの号についてAIに訊けます。

ほかの読みもの

新しい号から読む

第1号から読む

このチャンネルのポリシー

著作権
チャンネル掲載の記事・小説等の著作権は海老澤敦に帰属します。当該コンテンツの掲載および当サイトの運営・管理は株式会社東京ネット工務店が行っています。その他、当サイトのコンテンツおよびロゴ・商標等の権利は同社に帰属します。
引用
当サイトのコンテンツは、通常の「引用(出典を明記した上で、一部を転載すること)」であれば、事前の連絡なく行っていただいて構いません。ただし、当サイトの文章や画像をAIのトレーニングデータ(生成AIの学習、機械学習、データ解析等)として取り込むこと、およびスクレイピングによる自動収集は固くお断りいたします。 Prohibition of AI Training and Data MiningWhile text quotation under copyright law is permitted with proper credit, the use of any content on this website for AI training, machine learning, text/data mining, or web scraping is strictly prohibited.
リンク
リンクは自由です。事前のご連絡は不要です。