2026-09-18/株式会社東京ネット工務店 海老沢敦
① 何が終わったか
川上量生氏出資のPOPOPO、9月17日にサービス終了
川上量生氏が出資するPOPOPO株式会社は、コミュニケーションサービス「POPOPO」の提供を2026年9月17日15時に終了した。有償コインの払い戻しとLIVEポイントの振込みの受付期間は、同日15時から2026年11月17日15時までの2か月間。
米WaFdとEverBank、合併契約を締結 存続法人はEverBank株主が59%保有
米WaFd, Inc.と米EverBank Financial Corpは2026年9月6日付で合併契約を締結し、2026年9月8日付の8-K(米国上場企業が重要事象を随時開示する報告書)でSECに開示した。存続法人はEverBank Financial Corpに商号を変更し、完全希薄化ベースでEverBank株主が約59.175%、WaFd株主が約40.825%を保有する。契約解除時にWaFdがEverBankへ支払う解約手数料は101,060,629ドル。
大阪のパーキング機器2社、同日破産 負債計35億1794万円
大阪市西区の株式会社パークエンジニアと株式会社カーパークレントが2026年9月11日、同時に破産手続開始決定を受けた。負債総額はパークエンジニアが約23億4152万円、カーパークレントが約11億7642万円、合計約35億1794万円。
米Sleep Number、Chapter11を申請 負債6億7250万ドル
米寝具大手Sleep Number Corporation(ミネソタ州ミネアポリス)が2026年6月12日、ニューヨーク南部地区連邦破産裁判所にChapter 11(米連邦倒産法11章、事業継続を前提とした再建型の倒産手続き)を申請した。事件番号26-11399。申請時点の総債務残高は約6億7250万ドル。申請と同時に、Sleep Country Canada Inc.傘下への資産売却契約(提案額4億1500万ドル)を締結した。
Eストアーのショップサーブ、不正アクセスで購入者情報最大885万件超が漏えい
Eストアー株式会社は2026年8月1日、ネット通販構築・運営支援サービス「ショップサーブ」のサーバーへの不正アクセスにより購入者情報が外部に漏えいしたと公表した。不正なプログラムが実行されていた期間は2026年5月21日から8月1日。漏えいの可能性がある件数は最大で延べ8,853,839件(同一顧客の複数登録を含む可能性があると注記)。
中部電力、資格情報の不正利用でメール約2,400件・連絡先約71,700人分が流出
中部電力は2026年8月4日、第三者機関から2026年7月29日に情報提供を受けて調査した結果、同社が利用する一部システムの資格情報が不正に利用され、役職員の電子メール及びグループ連絡先情報が外部に漏えいした可能性があると公表した。漏えいの可能性がある電子メールは約2,400件、グループ連絡先情報は約71,700人分。
ファンコミュニケーションズ、中期経営計画を取り下げ 通期営業利益予想は39%減
株式会社ファンコミュニケーションズ(東証プライム、コード2461)は2026年8月10日の取締役会で、2025年2月10日に公表した中期経営計画(2025年12月期〜2027年12月期、FY25-27)の取り下げを決議した。同日、2026年12月期の通期業績予想も下方修正した。修正後予想は売上高73億3000万円(前期比3.3%増)、営業利益12億100万円(前期比38.9%減)、経常利益11億8100万円(同41.4%減)、当期純利益6億8700万円(同47.5%減)。
オーバーラップHD、上場9か月で通期予想を下方修正 営業利益31%減
株式会社オーバーラップホールディングス(東証グロース、コード414A、2025年10月3日上場)は、上場後まもない2025年10月15日に開示した2026年8月期の通期業績予想を、2026年7月15日の取締役会で下方修正した。修正後予想は売上収益83億円(前回予想92億900万円から9.9%減)、営業利益23億7300万円(同34億2100万円から30.6%減)。期末配当は1株44円で据え置いた。
フラー、上場半年で通期予想を下方修正 営業利益72%減
フラー株式会社(東証グロース、コード387A)は、2025年8月12日の決算発表時に開示した2026年6月期の通期業績予想を、2026年2月12日の取締役会で下方修正した。修正後予想は売上高20億5600万円(前回予想22億3200万円から7.9%減)、営業利益5500万円(同2億円から72.5%減)、経常利益1億円(同1億8700万円から46.5%減)。
② 当時、それはどう見えていたか
POPOPOについて、当時の材料は確認できませんでした。公式発表に終了理由の説明はなく、「多くの皆様に温かいご支援を賜りました」との謝辞のみが記載されている。
WaFdとEverBankの合併について、当時の材料は確認できませんでした。8-K本文は契約条件の開示が中心で、合併に至った背景説明は含まれていない。
パークエンジニアについて、コインパーキング用のパーキングロック(車両の出庫を制御するロック装置)などの製造販売から、駐車場の運営代行事業へ展開していた。運営代行事業では機器の製造費用が先行して資金繰りを圧迫し、手数料収入の利幅は薄く、出資者への配当金負担も重なっていた。カーパークレントは、機器製作費用の資金調達を目的に設立された関連会社だった。
Sleep Numberについて、8-Kには、既存の信用・担保契約(Amended and Restated Credit and Security Agreement)に基づく債務について期限前弁済義務が発生していたことが記載されている。申請と同時に、Sleep Country Canada Inc.傘下への資産売却契約を締結したことも公表された。
Eストアーについて、初報(8月1日)時点で判明していたのは、氏名・住所・電話番号・FAX番号・メールアドレス・勤務先等の顧客情報と、クレジットカードの名義及びカード番号の一部の漏えいで、「直ちに財産的被害が生じる恐れのある情報の漏えいは確認できておりません」としていた。第2報で、会員ID・パスワード(暗号化管理)、店舗管理画面・メール・FTPのID・パスワード、振込先口座情報が追加で判明した。
中部電力について、公表時点で、電力供給やお客さま情報を扱うシステムへの不正アクセスの痕跡はないことを確認しており、「電気・ガスのお客さま情報の漏えいは現時点で確認されておりません」としていた。具体的な侵害経路やメール内容の全容は未確認としていた。
ファンコミュニケーションズについて、中期経営計画は「顧客ネットワークの拡大、営業利益の成長及びROE向上に向けた取り組み」を掲げて2025年2月に策定されていた。決算短信は下方修正の要因として、生成AIを活用した検索機能(AI Overview)の普及により、アフィリエイトメディアを含むSEO依存型のパートナーサイトへのオーガニックトラフィックが減少したことを挙げている。
オーバーラップHDについて、開示文書は理由として、市場の成長鈍化、アニメ化による書籍の売り伸ばしやマンガの新シリーズの立ち上がりが当初想定を下回ったこと、一部人気タイトルの続巻発売時期の期ずれ、相対的に利益率の高い電子書籍の構成比が想定を下回ったこと、編集者人件費・マンガ原稿料・ビジュアルノベルゲーム開発費等の投資費用の増加を挙げている。
フラーについて、開示文書は理由として、大型案件終了に伴う稼働率低下を補うための新規案件の取り組み開始時期が失注等により想定より遅れたこと、クリエイティブ人材の増加(前年同期末から1年間で18名増加)による労務費増加やAI活用によるツール費用増加で売上原価が上昇したことを挙げている。経常利益の下げ幅が営業利益より小さいのは、新潟県の産業立地促進給付金を補助金収入として中間期に計上したため。
③ 構造として残るもの
事業の一部を別会社に移しても、負債や保証義務は元の法人に残ることがある。パークエンジニアは、機器コストを自社で先に負担する運営代行事業の資金調達のために関連会社カーパークレントを新設していたが、両社は同日に破産した。
数十人規模の会社が事業の一部を子会社や関連会社に分ける場面では、どの負債や保証義務がどちらの法人に残るかを、分ける時点で確かめておくことができる。